Blog - ランボー的
夢
ランボーの最後の詩と思われる「夢」を訳しました。
手紙の一部なのですが、とりあえず詩だけ載せます。夜の兵舎:「夢」.
兵舎の中では、みんは空腹です -
本当です...
発散と爆発だ. 魔人だ:
"おれはグルイエール・チーズだぞ!"
ルフェーブル:"酒場だ!"
魔神:"おれはブリー・チーズだぞ!"
兵士たちは彼らのパンの上で切りました:
"これが人生さ!"
魔神. - "おれはロックフォール・チーズだぞ!"
- おれたちは死んでしまう!...
- おれはグルイエール・チーズ
と、ブリー・チーズ... とか.
- ワルツ -
みんなは私たちに加わりました、ルフェーブルと私に...
とか -
アルチュール・ランボー『手紙』より
翻訳:門司 邦雄(Parolemerde 2001)
掲載:2019年11月26日-----------
解読
魔神と訳しましたが、原詩では Génie となっており、精霊の意味でしょう。この詩では、チーズの精霊です。イリュミナスィオンの詩「魔神 Génie」とのつながりを持たせるため、同じ訳にしました。
ルフェーブルは、ランボーが住み込みの家庭教師をしたドイツ人、酒場とは、兵士に酒を売る「酒保」を意味するドイツ語の Keller です。Keller には、チーズもあります。おれたちと訳したところは、not' となっており、notre(私たちの)省略と取りました。この詩では Génie が食べられて終わりです。
この詩を訳すことは、1年以上前に、病院に居るときに考えました。
解読:門司 邦雄(Parolemerde 2001)
掲載:2019年12月03日