Blog - 詩 的

トランプの王様と駄犬の晋三

 今から100年程昔の地球の物語です。その頃、地球上には、人類がたくさんおりました。人類は、地球上至る所に溢れておりました。人類は群をなし、国を作り、戦いを繰り返して、大きな三つの国ができました。一番がアメリカ合州国、二番が中華人民共和国、三番は経済力ではなく軍事力でロシア共和国です。その他、欧州連合(国の集まり)、大英帝国、日本・・・と、国が溢れていました。そして、このとき既に、早く発展した国は、老人が増え子供が減る現象が起きていました。
 国が溢れて、それぞれ都市を作り、たくさん火を使うので、地球はとても暑くなりました。人類は本当のことを言わずに、嘘を作り、人類用の電子看板に載せてみんなで見て、二酸化炭素が原因だというデマを信じ、それを利用して、炭素税を騙し盗ろうと考える国もありました。
 人類は、国家を統制する為に、それぞれの国で、大統領とか首相とかいう一時的な王様と、それを取り巻く議員という者たちを、選んでいました。その周りには、抜け目の無い商人やおべっか使いが群がっていました。国家は、それぞれお金(通貨)を決めていました。国家間のお金の比率は相場で決めていました。大米(アメリカ)合衆帝国のドルが基準となっていました。元々は金だったのですが、金が不足して、幾らでも刷増できるドルに替えられたのです。大英帝国の入れ知恵で、借金証書(債券)をどんどん作ったのです。こうしてトランプの王様とその取巻きは、大借金持ちになったのです。借金をすればする程、刷り増した債券を分からないように複雑にすればする程、大金持ちです。

 さて、太平洋という地球上で最も大きな海の向こう側に、日本という島国がありました。この国は、この時より70年程前、遅れて来たのを一機に覆そうと、戦いを起こしたそうです。しかし、合州国に叩かれ、原子爆弾を落とされて、降伏しました。晋三の祖父は戦争犯罪人として捕まって刑務所に入れられました。でも、合州国の言いなりになることで、CIAの首輪を付けて外に出されました。晋三はこの祖父さんが自慢でありました。だから、お祖父さんの夢を叶えるんだ、と思うのでした。始めに首相になった時は、みんなにKYと言われました。空気が読めないの言い換えです。後に、再び首相になった時には、これをひっくり返して、周りに忖度させるようになりました。手早く言えば、上に都合の良いように詭弁を通すことです。丁度、フクイチ(原発事故)の後で、民は安易な安心を求めていたのでしょう。
 ある日、合州国大統領選挙がありました。大方の予想を裏切って、トランプの王様が誕生したのです。晋三は真っ先にお祝いを述べに行きました。晋三は、トランプの王様の駄犬に成ったのです。お祖父さんの血が騒いだのかもしれません。晋三は、王様に出会って、犬に成ったのです。

 トランプの王様は、自分が一番でないと、気が落着きませんでした。二番の習君が、気になってしょうがありません。そこで文句をつけて、入って来る品物に税金を掛けました。でも、習君もしたたかで、大米合衆帝国の農産物の輸入を取り止めました。晋三が、グリホサート同様、トウモロコシも頂くことになりました。
 トランプの王様は、実は晋三が苦手でした。駄犬と一緒にいると、自分が分からなくなるそうです。
 習君がなかなか切れないので、トランプの王様は、部下に言って、騒ぎを香港に起こさせました。でも、戦には成りません。とうとう、習君と絶交だ・・・と言った時、習君の持っている米国債が売りに出されました。忠犬晋三は、呆然と見つめていたそうです。日本の民も、唖然としていたそうです。
 晋三の周りには、忖度が多過ぎる。 

Parolemerde2001
2019年8月28日

◀ 前  index  次 ▶

© KunioMonji.com - 利用規約 - プライバシーポリシー